進行中のお知らせ

つくりかた研究所は、東京アートポイント計画の1プログラムとして2013年夏に発足しました。アートプロジェクトなどを行う際に、すでにあるやり方で中身(コンテンツ)だけを新しく入れ替えるのではなく、つくりかた自体から考えられないか、との問題意識から、若手研究員を募集し、研究主任、スタッフ合わせ総勢28名でスタートしました。

「つくりかたから考える」。ただしこの問題意識は、まっ先に自分たち自身に向かってきました。つまり、この研究所自体をどう運営し、進めていくのか、まずそのことから考える必要がでてきたのです。その結果、「決め方をどう決める?」「打ち合わせの仕方を打ち合わせる?」といった具合に、物事をいちいち手前から考え直す、〈逆進〉とでも呼ぶべき現象が起こり始めました……

こうなると、驚くほどゆっくりとしか進みません。既存の合理的なやり方で、いろんなことをさっさと決めてしまえば、どれだけ物事が進むことか。それに、時間をかけたからといって、結局ありきたりのことになってしまうのではないか? ナイーブに頭を悩ませるより、手っ取り早く成果を出すことのほうが重要ではないか?

でも、このプロセスこそがつくりかた研究所の大事な研究課題なのです。ここから考えなければ、コンテンツを乱発してひたすら消費されること、そのために人材が兵隊のようにつかわれ消耗していくことから逃れられない気がするのです。アーティストでもマネジメントのプロでもない人間たちが、どうしたら自分たちの手で何かを進めていけるのか?

そんなこんなで昨年度後半からは、「自治」について思いを巡らせながら、個々の研究室に分かれ、さまざまな活動を進めています。この全体のプロセスは、いずれドキュメントにまとめたいと思っています。でも、ここらで少しだけ活動の様子を見ていただこうと、研究主任の中野が監修し、中間報告の場を用意しました。のぞきに来ていただけると幸いです。(長島確)

だれかのみたゆめ 展示と実演

サイトオープン

つくりかた研究所がスタートして約3ヶ月。サイトができました。どこに向かうことになっても大丈夫なように、まずはシンプルなものにしました。