つくりかた研究所休日再考!

つくりかた研究所が発行する本『つくりかた研究所の問題集』を配布するイベントです。問題集には、アーティストでも、マネジメントのプロでもない我々が、プロジェクトを進めるにあたり直面した様々な問題が記されています。手に入れた問題集を読みながら、休日の過ごしかたについて考えることができます。研究員たちもお手伝いするかもしれません。

※イベントの内容は変更になる場合があります
※入場無料・途中入退場自由・ご予約不要
※『つくりかた研究所の問題集』は無料でお持ち帰りいただけます

日時:2016(平成28)年3月26日(土)8:30~12:30
場所:つくりかた研究所(東京都豊島区上池袋4丁目24番1号・山田荘1、2号室)
アクセス
東武東上線「北池袋」駅より徒歩3分
JR「板橋」駅東口より徒歩7分

お問い合わせ: howtomakelab@gmail.com
Twitter:@howtomakelab

「長島確のつくりかた研究所:だれかのみたゆめ」
主催 東京都 アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
   一般社団法人ミクストメディア・プロダクト

休日は休みではない。

休日というものは、私たちのあずかり知らぬところで、いつの間にか増えたり減ったりする。何かがそう決めているのであり、その意味で休日は理不尽でさえある。休まなければならないという圧力は、しばしば暴力的な響きをもって私たちの前に立ちはだかる。私たちはそもそも、休日に対して為す術など持たないのかもしれない。

けれども実際、休日が休みではないことはざらにある。現代の休みはグラデーションだ。あるときは休みでもあり、仕事でもあり、また労働や活動でもある。日々の営みを休みや仕事にはっきりと分けることは難しい。そうした意味で、既存の休日というシステムはもはや崩壊しかかっている。

この崩壊する休日を前に、私たちはあらためてその過ごしかたを問い直す必要に迫られている。休日は、それだけではもはや休みでも、祈りの日でもない。私たちは崇高な仕事に立ち向かう前に、目の前に用意された休日の過ごしかたをこそ考えるべきだ。さもなければ、いつまでも休日を休みだと思い込み、幻想にすがることから逃れられない。

つくりかた研究所は休日であった。言い換えるなら、休日をどう過ごすかということを模索してきたといってもよい。結局、休日の過ごしかたは多様であり、一口で語ることはできない。しかし、そうであるがゆえに私たちには、休日を確かに過ごすための準備をする時間が必要なのではないか。何の準備もなしに休日へ飛び込んでいく態度こそが、幻想のうちに、自らの休みを貶めているのではないか。

つくりかた研究所の問題集は、私たちの休日を確かなものにする手助けになるかもしれない。既存の休日の半分を、休日を問い直す時間にあてよう。かつて労働者が夢見て、そして獲得した半分の休日は、どんなに豊かだっただろう(われわれはかつて存在した「半ドン」のことを言っている)。いまや休日は倍になり、休みはどこかへと消え去った。私たちの休日は、果たして何であるか? そして、どのように過ごすべきなのであろうか?

つくりかた研究所 大川原脩平